弊社では、「ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)」を土工における「施工プロセス」の全工程で導入し、3次元データを一貫して使用することにより、生産性の向上を目指しています。
- 1)3次元起工測量(UAV測量)
- 【作業計画】 UAV測量に当たり、施工範囲(平面図)と現地踏査を基に作業計画を作成する。
- 【標定点及び対空標識の設置】 撮影範囲を取り囲むように標定点を配置し、標定点上に対空標識を設置する。
- 【飛行計画作成】 標定点配置計画を基にUAVの飛行経路を計画し、タブレットに入力する。飛行前に現地踏査を行い経路付近の建造物等を再確認し、必要に応じて計画修正する。
- 【飛行・撮影】 飛行は、タブレットに入力した飛行経路に従って自動航行される。操縦者は離着陸のみ操作し、飛行中は監視者(機体監視)、保安員(飛行経路逸脱時対処)が立ち会う。
- 【写真合成・点群データ作成】 写真測量ソフトウェアを使用して、UAVにより撮影された空中写真、標定点座標、 カメラキャリブレーションデータから、ステレオモデルを構築し3次元座標値を持つ点群データを取得する。
- 【点群データ処理(ノイズ除去)】 取得した点群データには、草木等による不要点(ノイズ)が発生するため、点群処 理ソフトウェアを用いてノイズを除去する。
- 【点群データ処理(間引き)】 全計測点群データを用いるとデータ処理負荷が著しく高くなるため、代表点を抽出 して点群密度を減らす。
- (数量算出用起工測量計測データ) 0.25m2あたり1点以上
- (出来形計測データ) 0.01m2あたり1点以上
- 【面データ(TINデータ)の作成】 計測点群データの不要点削除や間引き処理が終了した点群を対象に、TIN(不等三角網)を配置し、出来形の面データを作成する。
- 2)3次元設計データ作成【3次元設計データ作成ソフトウェアによる3D形状データ作成】 工事受注時に受領した設計図書(平面図・縦断図・横断図)より、施工箇所の平面線形・縦断勾配・横断勾配を、3次元設計データ作成ソフトウェアに入力し、当該施工対象の3D形状データを作成する。 さらに面データ(TINデータ)に変換する。
- 【設計・地形データ結合】 3次元設計データ作成ソフトウェアで、3D形状データ(設計データ)とUAV測量データ(地形データ)を重ね合わせ、3Dモデルとして完成させる。
- 【建機転送データの作成】 設計データをICT建機登録用できる形式にデータ変換し、ICT建機に登録する。
- 3)ICT建設機械による施工
- 【ICT建機の初期設定】 ICT建機を現地搬入後、建機への位置情報が必要となるため、現場内の基準点を利用して建機へ座標及び標高を設定する。
- 【ICT建機による施工】 ICT建機のブルドーザやバックホウを現地搬入し、MG(マシンガイダンス)やMC(マシンコントロー ル)機能を用いて、現地施工を行う。
- 4)3次元出来形管理等の施工管理【出来形管理用データ】 起工測量の計測データと、出来形計測データの結果を用いて、出来形数量の算出を行う。
- 5)3次元データの納品
- ICT⼟⼯の3次元データ、 ⼯事完成図CADデータの納品
- ICONフォルダー及び点群データ(LAS等)の納品
ICT測量・設計 実績
これまで、ICT測量・設計部門でお手伝いさせていただいた案件の一部を紹介致します。
測量・設計でお困りでしたら、一声お願い致します。※全国対応致します。
過去に作業させていただいた都道府県
埼玉県、神奈川県、富山県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、鳥取県、熊本県